あなたの財産は不良財産？優良財産？
「あなたが相続した財産は、生活を豊かにしてくれていますか？」
もし、「相続はしたけど生活に余裕ができたわけじゃあないし、むしろ山奥の不便な土地ばかりで困っている」なんて場合、いますぐに資産の組み替えを考えましょう。
相続のさい、あなたが手に入れるのは大抵「現金」「自宅」「土地」のいずれかです。
現金はそのまま利用することもできますし、不動産への組み替えによって節税を目指すこともできるのですが、問題は「相続した土地、不動産」の性質です。
財産は、不良財産と優良財産のどちらかにわけられます。
不良財産とは「持っていても儲からない財産」のこと。優良財産は、不良財産と違って収益性があり、「所有していると儲かる財産」のことです。
わかりやすい例でいうと、「山奥にある更地」と「賃貸マンション」でしょうか。
山奥にある更地は、評価額が1億円だったとしてもただの土地。持っていて収益が生まれるわけではありません。
むしろ土地を持っていると毎年固定資産税を取られるので損をしてしまいます。
では、賃貸マンションだとどうでしょう。
あなたが持っている賃貸マンションに入居者がいれば、毎月家賃収入が手に入ります。
建物の維持や管理にお金も使いますが、「お金が出て行くだけ」の更地に比べると、「年間○○万円の不動産収入」があるほうが、財産として優れているのです。
収益性や将来性のない財産であり、思い入れのあるものでないなら、不良財産をあえて持っておくメリットはありません。
節税を考えるためにも、あなた自身の生活を豊かにするためにも、お手持ちの財産が不良か優良かを見極め、不良財産だった場合優良財産に組み替えるのがおすすめなのです。
儲からない財産を儲かる財産に組み替えると、節税になる！
持っている財産を別の形にかえることを、資産の組み替えといいます。
例えば、「1億円の不動産1つ」を売却して、「5000万円の不動産を1つ、2000万円と3000万円の不動産を1つずつ」購入した場合、総額は1億円のまま変わっていませんよね。
ですが、実際には持っている財産の内訳、種類が変わっていますから、「広いだけの土地を処分して、家賃収入のある賃貸物件を手に入れたら評価額が下がった」「なにもない土地に建物を建て、評価額を下げた」といったふうに、相続税の節税にも使えます。
理想の資産の組み替えは、「節税になるような資産に組み替えること」と「収益性のある優良財産に組み替えること」です。
「使い道がないので駐車場にしたが、契約者のいない土地」を「年間800万円の安定した収入がある駅前の賃貸マンション」に組み替えるのと、「駅から遠くて人気がなく、収入が200万円にしかならない賃貸マンション」に組み替えるなら、前者のほうが圧倒的に有利ですよね。
それでは、少しでも収益性や節税効果の高い資産に組み替えられるよう、どんなことに注意すれば良いのか考えてみましょう。
資産組み替えのときに抑えておきたポイント2つ
資産の組み替えをするときに大切なのは、「優良財産を見極めること」です。
不良財産を不良財産に組み替えても儲かりませんし、節税にもならないからです。
おおざっぱではありますが、最後に「優良財産の見極め」に必要ポイントを2つご紹介します。
立地条件
賃貸マンションでも駐車場でも、不動産は「誰かに利用してもらって収益をあげる」ものですから、「利用したい！」と思う人が多い立地条件を求めましょう。
良くあるのは「駅から近い賃貸物件」ですね。
ただし、注意したいのは「立地条件の良さにもいろいろある」ということです。
例えば、単身者なら部屋が狭くても駅から近いほうが人気が出るでしょう。ですがファミリー向けの不動産を扱うなら、多少駅から遠くても、大型ショッピングセンターに近かったり、治安が良かったり、大きな公園があったりするほうが利用者を集めやすいです。
女性向け物件なら、マンションの近くに街灯がたくさんあるかどうかや、交番が近くにあるかどうか、といった条件がポイントになります。
組み替えを考える不動産の種類に応じて、最適な立地条件を考えましょう。
口コミ
立地条件や周辺環境は、ある程度パソコンやスマートフォンでも簡単に調べられます。
ですが意外と重要なのが、口コミ、つまり周辺住民の満足度です。
住まいというのは、実際にそこに住んでみなければわからないところがたくさんありますよね。
車の交通量や町内会の性格、ゴミ出しの指定日や分別の細かさは場所によります。
立地条件が良くても、「なんだか住みづらいな」と感じるような不動産は、入居者がすぐ出て行ってしまうのでできるだけ避けましょう。
満足度の高い物件なら、長期間安定して利用してもらえます。結果的に、安定した収入にもつながるのです。
上手に資産の組み替えを成功させて、節税と収入の両方を手に入れましょう！
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